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羊毛とおはな  インタビュー

羊毛とおはな  インタビュー記事

静岡出身のギタリスト・羊毛こと市川和則と富山出身のヴォーカリスト・おはなこと千葉はなから成るアコースティック・デュオ、羊毛とおはな

2人が出会ったのはいまから3年ほど前のこと。本格的にジャズ・シンガーを志すべく上京した千葉がインターネットのメンバー募集サイトを通じて、同じくバンドのヴォーカリストを探していた市川にコンタクトを取ったのがそもそもの始まりだった。

  「東京に知り合いもいないし、まずはいっしょにやってくれるギターかピアノを探していたんですよ。そうしたら羊毛さん(ちなみに〈羊毛〉とは、当時の市川のハンドルネーム)のバンドがヴォーカリストを探していて。それで一度会ってセッションすることになったんだけど……」(千葉)。

  「僕らが、はなさんに断られちゃったんですよ(笑)」(市川)。

  「私は特にバンドに入りたいわけじゃなかったんで(笑)。そしたら羊毛さんがいたバンドもヴォーカリスト探しに行き詰まって、そのあとすぐに解散しちゃって。それで2人で組むことになったんです」(千葉)。

 その名のとおり、まるで生成りの羊毛のようにふんわりとオーガニックなアコースティック・サウンドに乗せて、瑞々しくも凛とした歌声を届ける彼らの存在は、ゆっくりながらも着実に、耳の早い音楽好きの間に浸透していく。そんななか、昨年11月にリリースされたのが、アコギと歌のみによるファースト・アルバム『LIVE IN LIVING '07』だった。

  「羊毛とおはなの音楽は、聴いてくれる人たちがそれぞれのイメージを自由に重ね合わせられるものになってると思うんです。『LIVE IN LIVING '07』は、音数が少ないということもあって、私たちの表現したい世界をわかりやすい形で聴く人に伝えることができたんじゃないかと思います」(千葉)。

 そして彼らはこのたび、同作から約2か月という極めて短いスパンで新作『こんにちは。』をリリースした。全編バンド・アレンジで綴られた今作は、前作で試されたシンプルな音のスケッチに、ひとつひとつの音色をじっくりと丹念に塗り重ねていったような、聴けば聴くほどに味わいを増していくであろう作品に仕上がっている。

  「前作に入っていた曲を今回も演奏してるし、下書きに色を重ねていったような感じで。いつも曲を作るときはバンド・サウンドで考えてたりするんです。それを今回うまく具現化することができて」(市川)。

  「小説をドラマ化した感じっていうか(笑)。前作で描いた景色に、あえて私たちなりの色付けをして提供したのが、今回のアルバムなんです」(千葉)。

 なかでも大きな話題を呼びそうな楽曲が、2人のフェイヴァリット・アーティストでもあるコリーヌ・ベイリー・レイが作曲を、そして日本ポップス界が誇るマエストロ、冨田恵一がプロデュースとアレンジを手掛けた“Falling”だ。

  「冨田さんとの作業では本当にいろいろなことを学びました。作業の取り掛かりの部分――種を蒔くところまでは自分と大差ないことがわかったんですけど……そこから生える木の太さがまったく比べ物にならないこともよくわかって(笑)。この出会いを今後の活動に活かしたいですね」(市川)。

 そして、今作には彼らにとっての幸せな出会いが、もうひとつ、さりげなく隠されているのであった。

  「今回いっしょにやってるのって、羊毛とおはなをスタートさせる前に解散しちゃったバンドのメンバーなんですよ。巡り巡って、彼らと共に作品を作ることができたのも、本当に嬉しくて」(市川)。

 事実は小説より生成り……もとい奇なり。数々の出会いを経て、健やかに成長を重ねてきた羊毛とおはな。これからも彼らは、さらなる出会いを重ねることで、そのサウンドの風合いをより豊かなものに変えていくことだろう。

※このインタビューは「bounce」誌 295号(2008年1月25日発行号)にも掲載されています。


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